曲3 Poppin' Bubbles

ん?これは神曲じゃないか?

  • 歌手
    • 無印
      • みき・もな from AIKATSU☆STARS!
    • ~ひなき & 珠璃 Ver.~
      • みき・みほ from AIKATSU☆STARS!
  • 作詞
    • AM42
  • 作曲
    • ミト
  • 編曲
    • ミト

初めて聞いた印象は、ぱっとしない曲だなぁと。
正直、ラクーアで流れたときは、ふーんって感じだった。そんな曲もあったなぁと。

それが今、じわじわと自分の中で大きくなっている。あのシャボン玉綺麗だったな。
自分たちが過ごしているこの時間は永遠じゃない、でも、たった今、この瞬間は確かに一緒だよ、みたいな
儚げな印象が「泡」というモチーフ、また、音遣いに込められている感じがした。
それで俄然興味がわいてきた。折しもファイナルが終わったタイミングで、儚さという感情に敏感だったのも少なくない影響がある。
楽曲も、うん、聞き返してみると、落ち着いた雰囲気を保ちながら上げるとこは上げていて、聞き心地がよい。

作編曲担当を見て驚いた。ミトさん…。
スターズのSummer Tears Diaryの人か。クラムボンの人らしいが、彼らの楽曲は聴いたことはない。
正直、Summer Tears Diaryはいまいちぐっとくるものがないと感じていた。この曲との印象の違いに驚いた。

でも確かに、言われてみればだけど、共通点は感じるかも。3つ挙げます。
まず、しっとりとしていて強く盛り上がらないメロディー。
Poppin' Bubblesはそれが良い方向に現れているが、Summer Tears Diaryは悪い方に出ちゃったかも。
そして、結構音を詰めるメロディーワーク。一言で言えば息切れするメロディー。
これは悪いファクターではなくて、そういうもんだなと。倉木麻衣Stay by my sideのBメロなんて、息切れするけどほんとに綺麗だと思う。
最後に、流麗なストリングス。
Poppin' BubblesのBメロでおっ?となった。これはSummer Tears Diaryのサビで感じたものと一緒だ。

楽曲で目立つのは、やっぱりスラップベース。かっこいい。Poppin'な感じが出ていると思う。
でも、…ちょっと目立ちすぎかなー。しっとり聞かせたいのか、ファンキーに攻めたいのか、どっちつかずになっている印象。
自分なら、同じスラップでも、フレットレスベースあたりの音色で、しつこさを減らしたい。

そして、エレピとベル系のきらきらした音色。これらはBubblesを体現していると感じる。
ここらへんの音遣いはめちゃめちゃ綺麗ですね。なんも言うことない。
それだけに、ベースとの不調和が実にもったいない。どうしてこんなに綺麗なベルの高音域が控えめなの…
高音域を上げて、低音域を下げたい。

この不調和はボーカルにも出ていると感じた。
無印のボーカルはかなり高音域を省いている印象。破裂音削るやつをかけすぎ?

みきさんのボーカルはハスキーで、かつ舌足らずなところも相まって、声質のおいしいところが高音域に強く出ると感じる。
その良さが消されちゃっているんですね。
もなさんといえば、中低音域の盤石さが印象的。
それはもちろんのこと、特徴的な響きの高音域もおいしい。鼻側に息を多く通して強く響かせているのかな、おそらく意識的にやってる。
それで、デチューンというかオーバーダブというか、音がコーラス的に強くなる印象を効果的に埋め込んでいる(もなさん大好きなのでちょっと印象盛りすぎかも)。

結局二人とも高音域をつぶしちゃだめなんですよ。
この曲を聴いて感じたのは、このシャボン玉ちょっとくすんでる、ざらざらしてるみたいな印象だったんだけど、確かにそうだ。
全体的に高音域が欠けているから、ビジュアルの印象も、高周波成分が欠けてぼやけて見えたんですね。

まだ続くけど、別記事にしようかな?

★★★☆☆:無印
★★★★☆:~ひなき & 珠璃 Ver.~