ひろプリ43

ひろがるスカイ!プリキュア43
第43話 プリズムシャイン! 心を照らして!

紋田がバッタモンダーだと正体を現し、そしてスキアヘッドから力を受け取り、プリキュアに浄化される。

2話前の紋田のエピソードに引き続き、紋田とましろの対峙が描かれる。
ましろは、紋田が落ち葉を見ても悲しくならないように、絵本のストーリーを練っていたが、良い展開が思いつかない。
紋田に途中のお話を見せたが、それを契機に紋田の鬱屈した感情が爆発してしまう。
そして、ましろの絵本を破いてしまう。
その勢いで、紋田はバッタモンダーであることを明かしてしまう。
バッタモンダーはましろのミラージュペンを奪い、姿を消す。

嘘をつかれ、ショックを受けるましろ
でも、ましろは紋田をうらむ気にはなれなかった。
落ち葉に価値がないと考えていたのはましろ自身もだったから、バッタモンダーに共感したのだ。
ましろは、プリキュアのみんなとの出会いを通して、自分はこのままでいい、自分の価値は自分が決める、という考えを持つようになった。
バッタモンダーもそうだと、伝える使命を感じたのだ。
ましろはバッタモンダーと話すと決心する。

バッタモンダーは、スキアヘッドにそそのかされ、強大なアンダーグエナジーを取り込むことを余儀なくされる。
自我を代償として…。
だが、ましろの、自分の価値は自分で決めるという説得を受けて、最後に残った理性が、彼を突き動かした。
バッタモンダーは、スキアヘッドが持っていたましろのミラージュペンを取り返したのだ!
まもなくバッタモンダーの自我は支配され、プリキュアとの戦いとなる。
でも、バッタモンダーの心は決まっていたはずだ。
戦いの最後に、バッタモンダーの心の輝きがあらわになる。
それを、プリズムのプリズムシャインで照らし、バッタモンダーをアンダーグエナジーの闇から救い出す。
そして、マジェスティクルニクルンで浄化した。

バッタモンダーはましろに、破ってごめん、と告げる。

ましろの絵本は、落ち葉でもなんでもできる、世界は広がっている、という希望に満ちた結末で幕を閉じる。
そして、絵本コンテストで大賞を取ったのだ。

ましろとバッタモンダーは、自己肯定感が低い者同士、専用のストーリーが多かった。
その結末となる回だった。
救うさまには、ましろらしさが満ちている。
自分自身も悩んだことで強くなった、バッタモンダーを救う器ができたことがよくわかる。
ましろの成長が結実した回だった。
ましろの成長スピードは、中盤から大きく加速し、今ではなくてはならない存在になっている。
ソラのヒーローより、ひろプリのメインテーマになっているのではないかと思えるほど。
ましろはみんなのおかげで自分に自信を持つことができるようになったし、ソラも、ましろの優しさに学ぶことが多かった。
まさにふたりはプリキュアという言葉がよく似合っている。
この回はましろの良さが丁寧に描かれた、とても良い回だったと思う。

それではまた来週!