ひろプリ38

ひろがるスカイ!プリキュア38
第38話 大空を救え!浮き島のひみつ

ツバサくんメインのべらぼうに良い話だった。
ツバサくんが今まで受け取った勇気を他の人に与えることができた、彼の成長を象徴する回となったのではないだろうか。

夜のスカイランドから光が消えた。それは空飛ぶスカイランド族の道しるべとなるものだった。
光は浮島にあるハレバレジュエルが発していて、その光が消えてしまったらしかった。

スカイランドの王様ははじめ、ヨヨさんにその解決を依頼したが、ヨヨさんは辞退し、代わりにツバサくんを推薦した。
その真意は明らかではないが、ツバサくんであれば必ず成し遂げてくれると信じてくれたようだ。
ツバサくんの内面を最もよく知っているのは、ヨヨさんだ。ツバサくんの変化もよく理解しているはずだ。この短い期間でものすごく成長しているから、この大役に抜擢したのだろう。

やると決めたら目の色が変わるツバサくん。この男らしいところを垣間見せるのがツバサくんの魅力だよね…!

まずは浮島にたどり着くところから。浮島は強風に包まれている。たどり着くにも困難な状況だ。
ツバサくんは風を読み、運んでくれる鳥さんを誘導した。
ツバサくんは学んだ航空力学から、風の流れを読むことができた。このシーンの頼もしさはかなりのものだった。
そして…みんな好きなんでしょ?強風で前髪があおられ、ツバサくんの両目があらわに…!みんなツバサくんが両目出すの好きなんでしょ?ツバサ両目集MADとか作っちゃうんでしょ?
かっこよかったよ、ツバサくん。たまにだけ見せてくれるから映えるんだよね、ツバサくんに踊らされてるよ…。

さて、浮島に着いたら、巨大な恐竜と出会う。
彼らは竜族で、言葉を話すこともできた。竜族はハレバレジュエルのメンテナンスをしていたものの、高台の階段が崩れ、ハレバレジュエルを元に戻すことができなくなっていた。
また、竜族は古い言い伝えによると、その姿からスカイランドの他の種族から怖がられてしまい、この浮島で長い間籠もって生きていたとのことだ。
ツバサくんたちとの初対面でもかなり警戒していたが、ツバサくんが好奇心旺盛だったこともあって、すんなり話すことができた。竜族スカイランドから見ると滅びたと思われていたようで、ツバサくんにとっては驚きだったようだ。この好奇心が、やはり科学者肌と感じる。理系の子どもを育てる、何て言うと大げさだけど、でもこういった好奇心が道を切り開くシーンは素敵だなと思う。先入観に呑まれずに自分の感じた気持ちを大事にする、見た目だけで差別しない、積極的に対話する、その姿勢が視聴者に与える影響は大きいと思う。賢い系キャラがいてくれるのはこういった感動を与えてくれるところが嬉しいな、と思う。

竜族とも打ち解けて、でも翼が退化した竜族にはハレバレジュエルを戻すことができず、手をこまねいていることも分かった。
そこにスキアヘッドが現れる。ほんとどこにでも出てくるなお前。プリキュアファンか?
とにかく戦闘になるわけだが、そこで、ツバサくんは竜族に空を飛ぶヒントを与える。風ゆりの木の葉を使って空を飛ぶ。はじめは諦めていた竜族だったが、ツバサくんを信じて風ゆりの木の葉を手に取り、空を飛ぶことに成功する。そして、退化していた翼が復活した。
ツバサくんは戦闘においても機転を利かせ、敵の蔓を利用して敵自身を縛り付けることに成功する。勝利。

竜族とともに王様にまみえて、歴史的な和解を果たした。
なんとヨヨさんは、浮島に竜族がいることを知っていた。どこまでも底が見えない知性、それがヨヨさんの魅力だなぁ。
最後には、ヨヨさんがツバサくんを次期賢者に推薦し、恐れ多そうにしながらもみんなの後押しを受けて承諾するところが最後まで感動的だった。

綺麗にまとまったシナリオで、スキアヘッドの乱入が邪魔に感じるほどの高い完成度の回だった。
これが20分程度(変身や必殺技を除いた時間)で描かれるのが凄いと思う。
ひろプリは、現実世界を表すソラシド市と、ファンタジー世界のスカイランドとの対比が面白くて、2つの世界を行き来することで、新鮮な話を提供できると思った。
スカイランドの話ももっと見たいな、と思った。と言っても、もう終盤だけどね…。

ひろプリは敵との関係性はあまり描かれることはなく、主人公たちのふれ合いが最後まで描かれることになると思う。それで良いと思う。
紋田さんだけ、良いキャラしてるからもうちょっと出てきてくれないかなって思うけどw
来週はハロウィン回とのことで、楽しい話になってくれる予感!

それではまた来週!