デパプリ10

デリシャスパーティ♡プリキュア10
ジェントルーが限界を迎えているようでかわいそうになってきた。
人としての心と与えられた使命との間で揺らいでいる。

今回はジェントルーの苦悩とハートジューシーミキサーの紹介が主だった。
だから主人公チームの描写はそれほど多くなかった。

ジェントルーはゴーダッツからの使命を果たすために無理をしてしまう。
ウバウゾーを強化するために自分自身のエネルギーを使ってしまう。
元々彼女は敵チームでも居づらさを感じるように仕向けられていた。
上司にも小言を言われ、今度は同僚にそそのかされる。
悲しいもんだ。身にしみるものがある。
彼女の持っている魅力とは関係なく、劣悪な環境が彼女をむしばんでしまう。
彼女は今後も無理をして、人間としての心を失ってしまうのか?
それとも人間として戻ってこれるのか?
いずれにせよ、倒されても寝返っても、あの世界一可愛いブンブンドルドルブンドルーが見られなくなるのは必定である。すでに喪失の悲しみを味わっている。

食事の間は使命を忘れるような、人間としての心を持ち合わせている。
それでも悪の使命がちらつき、ゆいたちとは打ち解けることができない。
どこにも居場所がない悲しい存在だ。

彼女が自分の力を使ってウバウゾーを強化しても、プリキュアたちも新しい力を得てすぐに倒されてしまう。
こんな非情なことってない。もちろんこのお話の主人公はプリキュアたちだ。だから敵は倒されるのが必然だ。それでもブンドルーは人間の心を持ちすぎた。
そろそろ、見ているこちらが悲しくなってしまう。

戦いの後には、レシピッピを傷つけてすまない、とプリキュアへ謝るシーンもある。
彼女も食事の楽しさは知っているはず。
だからブンドル団としての活動にも疑問があるのではないだろうか。
というか、あっていてほしい。そこが彼女が悪にのまれるか、人間でいられるかの境目になるはずだ。

プリキュアには新しい力が手に入った。ハートジューシーミキサー。
レシピッピの力を結集して、アイテムが生み出された。
ちなみにこのときの劇伴はものすごく良かった。穏やかなメロディーにオーケストレーションが効いている。
管弦楽器を打ち込めるのはすごいなぁ。
さて、これは各プリキュアがそれぞれ持つもので、これまでのサークル、トライアングル、ラインズに代わる決め技になることだろう。
これまでの決め技が見られなくなるのは少し寂しい。もちろん商業的には仕方がないことだが。それでも時々見せてほしいなと思う。

どんな小さな変化も、それに伴う喪失がある。
その喪失で感じる寂しさが、このところ大きくなってきた。
年をとってきたということなのか。変わることが、新しいことが怖くなってきた。
ポジティブな変化も、ネガティブな変化も、自分には重荷に感じる。
自分は悩みの段階にいる気がする。

全体的に重苦しい感想になってしまったな…。
来週は生徒会長直々にテスト用紙を渡す、ジェントルー姿で食堂に、などネタっぽさ満開の回になりそう。
楽しみ!でもとにかくジェントルーには幸せになってもらいたい!そう願っています。
ではまた来週!