デパプリ09

デリシャスパーティ♡プリキュア09
いい話だったな…
ここねとらん、でこぼこなところもあるけれど、それもいいんだよねって思えた。
ここねとらんの意見が合わなくて、言い合いになってしまう。でもゆいちゃんが仲裁してくれるわけじゃなくて、パムパムやメンメンが奔走しつつも最終的には各人で解決に至る話だった。
個人的にはそこが良かったと思う。
だって、ゆいちゃんがフォローしたらなんでもできちゃうもんね。
それに、ぶつかってみないとわからなかったりするから。他の人に安易な解決策を提示されるよりも、ぶつかったほうが良い結果になることも多いと思うから。

最後のマリちゃんの台詞がこの話を象徴していると思った。
「あら 思ったことを 言い合えるなんて すてきじゃない
 何でも相手に合わせてたら それこそ いい関係とは言えないもの
 ちがうからこそ 自分にない世界を広げてくれる」
いい言葉だなぁ。

自分は集団行動に向いていないなって思っていた。
他人と一緒に行動しても何もうまくいかないんだもの。
この話で、それは当たり前で、それでいいんだと、少し思えた。
こういう素直な話を見ていると、自分を縛り付けているものに、何も言い訳できなくなってくる。
自分は弁が立たないから他人と意見を合わせることができないと思っていたけど、それは本当だろうか?
他人に意見を伝えることに、必ずしもしゃべりのうまさは必要ないかもしれない。
そして、伝わらないこともある。どんなに伝え方がうまくても。
それは仕方がないこと。
自分はそういうことができない、または一度失敗してもう無能だと思っているんだと思った。
ちょっと言葉は悪いけど、他人を過剰に気にしても仕方ない。
だって他人なんだもの。伝わらなくて当然。
なら、誤解されるのを承知で、自分のやりたいことをやるしかない。
それをやらないと、自分は自分になれないんだ。
伝わらなかったらそのとき手を尽くせばいい。
最初から他人を伺って動いていてはだめだ。自分を保てなくなる。意見を持たない、ただの機械に成り下がってしまう。
長くなったけど、自分の考え方に影響を与えてくれた回でした。

このアニメは、自分が自分でいること、他人に合わせなくていいこと、そんなことを考えなくても自分は輝けるということを、教えてくれるのかもしれない。
ゆいちゃんは座長だけれども、そこまでしっかりしているわけじゃなくて、ほんわかしている。
悪く言えばまとまりがないのかもしれないけど、その分個人個人がしっかり立っている。
そういうことに気をもむのは、どちらかというと妖精やマリちゃんのほうかも。
これはそれぞれの役割というか、力加減というか…。つまり妖精やマリちゃんはそれほど物語に与える力が大きくない。だから本当に問題を解決できるわけじゃない。それでも解決したいとは思っていて、彼らは彼らなりに手伝ってくれる。それは小さい力だったり、ときには空回りだったり、もしくはただ状況を伝えるだけの存在かもしれない。でもそれで良い。
結局のところ、本当に問題を解決するのは主人公の3人でしかなくて、それを引き立てられればいいんだ。
そして、主人公の3人の成長を描いていく。

これは、期間の問題もあるだろう。このアニメが無限に続くならば、主人公たちの成長も、他の人の成長も描けるだろうけれど、1年で、50話で描くにはこのバランスが一番なのだろう。
脚本やシリーズ構成ってすごいな。1話1話に意味を持たせていく。
大きな物語を少しずつ進める。中目標として、1話ごとにフォーカスする話題を決め、主人公たちの成長を描く。その合間に、ほかのキャラクターの性格付けも強めていく。
1話1話、20分少々の時間で、映像で、何を伝えるか、どう伝えるか、どうしたら伝わるか、沢山考えていることだろう。
作品は特に一方的なコミュニケーションだから、先ほどの会話の話題のように、伝わらないこともあるだろうけど、それも踏まえて構成していくのはやはりプロの仕事だと思えた。

なんだか全然とりとめなくなっちゃったけれど、今回はこのくらいにしておきます。

さて…アニメの話題が少なすぎるので補足しましょう。
思いつきで動くらん、理詰めで冷静に動くここね。正反対の2人は、ときに意見がぶつかってしまう。
最初はちゅるりんのキュアスタのアイコンをどうするかで意見がぶつかる。
ここねとらんとで、意見が合わないときに考えること、取り入れる情報がまず違っていて楽しい。らんはメンメンに相談、ここねはアニメから教訓を得ていた。てかこのアニメ内アニメのキャラデザ可愛いな。

ゆいは仲直りさせるために、たこ焼きパーティを企画する。それでも二人の意見が合わないことが起きてしまう。そんなとき、お互い相手側に合わせようとしてみるものの、どちらも無理していることが明確で、へとへとになってしまう。
こんなとき、ゆいのおばあちゃんの知恵袋を期待するところだが、なんと不発。思い出せないなんてことあるんだw
結局ここねとらんに二人でいられる場を作ったものの、やはり意見がずれてしまう。
そんなとき、ブンドル団が現れ、ぎすぎすしたまま戦闘へ。

戦闘でも、お互いの元々の性格のとおりに動いて失敗することがあるものの、相手のやり方も取り入れてみたら、うまく敵を倒すことができた。
問題の解決を戦闘にもっていくのが良かった。極限状態だからこそ、ウバウゾーを倒すという目的は外しちゃいけないし、手段にもこだわっていられない。うまくいってよかったね。

最後にはコメコメが立ち上がり、言葉を話すようになってくる。ものすごく成長が早い。ここまで早いとみんなと同じく中学生のようにまでなってしまうように思う。そうなるとどうなる?プリキュアになる?妖精のままでいられる?はたまたマリちゃんの力を高めてくれる役になる?いろいろ想像の余地がある展開だわね。

さてさて、今回はジェントルーが本当に苦しそうなところを見せる。
戦闘中に人間のときの記憶を思い出してしまい、プリキュアをかばってしまう。
そう、彼女は自分の意思でブンドル団に所属しているわけではないようだったのだ。
新キャラのナルシストルーはこれを見て「あやつり人形の糸が 切れかかっているようだな」とぼやく。
近いうちにジェントルーは離脱するだろう。おそらく今まで通りの生徒会長として生きていくだろう。
そうしたらどうなる?もうあーーーーーーーーーーーーんな可愛いジェントルーが見られなくなる?それはつらすぎるぞ…。ブンブンドルドルブンドルーの前髪ぷるぷるが宇宙一可愛いのにどうしたら…いまから喪失の準備をしておかねばならぬか…

今回も隙自語が過ぎた!
次回は新アイテム、新技が見られそう。そしてジェントルーの様子もまた変わっていくみたい。
ゆっくりだけどじっくり進み、ようやく10話。楽しみにしてます!