【感想】ふたりはプリキュア

だいたい見終わった。

構成はだいたい前後半の2部に分けられる。

前半は圧巻の展開だった。7つのプリズムストーンを2クールで集めるのだから毎回密度の濃い話に決まってる。
敵幹部が本当に退場するのも見物だった。最近の作品ではなかなか見られない光景だと思う。

それに対し、後半は守るか奪われるかの2値しかないため、展開に苦戦していたように思う。
追っ手から逃れる展開一本になってしまったように思う。
もちろん、本当に奪われたら話が終わってしまうので、奪われないことも自明だ。
そこはもう様式美とするしかない。だから、脚本の焦点は、ふたりの関係性や、恋愛、クラスメイトとの関係描写に自然に移っていった。
それでも、この作品はキャラクターが生き生きしているため、まったく飽きるようなことはなかった。
どこを切り取っても良いエピソードがそろっていた。
この事情もあり、結果的にふたりのエピソード、普通の中学生としてのエピソードもバランス良く盛り込まれる結果となったように思う。怪我の功名か。

おそらく、もともとは2クールを予定していたものと想像する。
2クール全力でやりきって、あとはマーケットに判断を委ねる、と。
新規IPだし、まったく納得。4クールに延長しても息切れせずに描ききったのはお見事。

なんといっても、プリキュアのデザインが可愛いので、見飽きることがなかった。やっぱスパッツなんだよ。
声優陣の熱演も然り。ゆかなさん大好き…

恋愛に関しては、女児向けではここまでなんだろうなーという感じ。
結局気持ちを伝えることはかなわなかったかー。

敵キャラも魅力的だった。
前半の敵キャラは死ぬために生きているようなところもありちょっとかわいそうに思った。
後半の敵キャラはどこか憎めない、持ちネタも持っている愛嬌あるキャラで好きだった。
終盤自我を持つのもいいところ。

あともう少し、楽しんで観ます!