ひろプリ21

ひろがるスカイ!プリキュア21
第21話 ひろがれ!知識の翼

ツバサくんの回。元々空を飛びたかったツバサくんだけど、期せずしてプリキュアになり空を飛ぶことができてしまった。
そんなことも相まって、最近は航空力学の勉強もやらなくなっていた。
そこでヨヨさんは野菜畑に行くことを提案する。野菜畑では、一つの小さな知識から別の知識へ発展していく様を見せてくれた。
ツバサくんは航空力学や気象学の知識を学んでいたが、飛ぶことができてしまって宙ぶらりんになっていた。でも野菜畑でも、天気の予想ができたり、敵との戦いでは、上昇気流を活用して、普段の飛行よりも高く、雲の上までたどり着くことができた。
地上では雨模様だったけれど、雲の上では晴天で、まるで知識に対する疑念が拭い去れたツバサくんの心情を暗示しているように見えた。

明確に夢がない、と言うのはなかなかないことだったかも。
それに、みんなと比較して、ソラは護衛隊、ましろは絵本作家、あげはは保育士、とコンプレックスをあらわにするのが印象的だった。
知識について気づきを得たときの、めったに見せない両の目が開かれるさまがとても印象的だった。ヨヨさん…ツバサくんを導いてくれてありがとう…。

知識について…。話題が中高生や大人向けだと思った。学校の勉強に意味があるのかと思うことはあるし、大人になっても教養は必要かどうか、でも何かを学ばないと置いて行かれそうな気がするし、でも何を学べば良いのかわからない、今の自分にとって有効な知識は何だろうかと思い悩んだりするけど、でも、何かを学んでいけばいつかつながっていく、何も無駄になることはないんだ、と思えてとても勇気をもらえる回だった。
学ぶことは楽しい、とごく自然に思わせてくれる、本当に襟を正してくれる回だったと思う。
ひろプリはときに大人の心にも共鳴する話題を提供してくれるな、と思った。
いつもみんな可愛いなぁと言って喜んで見ているが、いやもちろん今回もそうなのだが、それ以上に、本当にためになった、心に残る回だった。

最後に心に響いた台詞を並べていく。しばらくして読み直しても心に響く言葉だと思う。

ツバサくん
ボク、プリキュアになって、空をとぶ夢がかなったこと、すごくうれしいんです。
ただ、何ていうか、その…努力がむだになったような気がする?はい…。

わぁ…プリキュアの力だけじゃ、ここには来られなかった…むだじゃなかったんだ。

今のボクには、まだみんなみたいな夢はないですけど、でも、まずは色んなことを勉強してみようと思って。

ヨヨさん
気になることを調べ始めると、また新しく気になるものが見つかるの。知りたいという気持ちは、つながって広がっていくものだとわたしは思うわ。

わたしね、何かを学ぶことと畑はにていると思うの。学んだことは肥料になって、あなたたちの夢の種を育ててくれる。けれど、その種はいつめぶくかは分からないから、学んだことは全部むだだったんじゃないかって、不安になるのよね。でも大丈夫。それは明日かも、ずっと先の未来かもしれないけれど、かならず花開く時が来るわ。しかも、自分の思いもよらない花がさくこともあるのよ。勉強のために作った鳥の模型が、畑を守ったりするみたいにね。

次週はシャララ隊長が見つかったとの報告を受ける。だが今回の最後にバッタモンダーが放った言葉に嫌な予感を感じる。シャララ隊長…どうなってしまうの?

それではまた来週!

追伸…先週のアクセス数がいつもの10倍くらいあってびっくりしちゃったね。とくに誰かに見てほしいわけでもない、ただ気持ちを書き出す場所だけど、見ていただけることは嬉しいことね。ありがとうございます。