デパプリ02

デリシャスパーティ♡プリキュア

プリキュアに変身したゆい。これから戦いの渦に巻き込まれていくのか…

マリちゃんは、オイシーナタウンでのすみかを整備していく。
住むのは、ゆいの幼なじみ、拓海の家が経営するゲストハウス。

そのさなかで、マリちゃんは、自身の戦闘能力が足りないことに思い悩む。
このままゆいを戦いに巻き込んでも良いのか…?
戦いに対して楽観的なゆいに、マリちゃんは、きつい言葉をぶつけてしまう。「戦いはそんな甘いものじゃないわ!」
マリちゃんは、ゆいから離れることを選ぶ。

そんな彼らの状況に関係なく、ブンドル団の魔の手は伸びる。
マリちゃんは一人で戦うものの、やはり対抗できず。
そこでゆいが登場!ハートキュアウォッチが導いてくれた。
ゆいはプリキュアに変身し、戦う。だが、猪突猛進の戦法は今回のウバウゾーに相性が悪い。
マリちゃんはプレシャスをかばう。やはり戦うべきではないと説得するが、ゆいの心は強かった。

ゆいは、おばあちゃんの教えを真摯に守り続けていた。
「この世で一番強いのは、誰かのために頑張る心なんだ」
ゆいが小さい頃、ひとりぼっちの子猫を連れ帰り、風呂に入れたり、ご飯を与えたり、辛抱強く育てたことを、おばあちゃんは強いと言った。
ゆいはそれをずっと覚えていた。

ゆいを引き留めていたマリちゃんも、ゆいの覚悟は本物とわかり、一緒に戦うことを決意。
マリちゃんの戦術がはまり、ウバウゾーを倒したのであった。

ゆいとマリちゃんの絆が深まるとともに、マリちゃんがオイシーナタウンのみんなに受け入れられてゆくプロセスも描いた良回だった。
ナレーションの長老のようなおばあちゃんは未だ謎。しかし、ナレーションがストーリーをしっかり補足していて、話のわかりやすさがアップしている。
トロプリは卑近な例を中心に話を構成していくことで、最初からわかりやすい、小さい子に受け入れられやすい話を作っているように感じた。また、キャラクターの悩みや考えに沿ったストーリーだったこともわかりやすさに寄与しているかもしれない。
それに対して、デパプリは、他人(マリちゃん)との絆や、街や人々との関係性も描いていこうとする雰囲気を感じる。つまりは、話に奥行きと複雑さをもたせるということか。
それも踏まえたナレーションで、良い説明ができていると感じた。

そう、去年のまなつはモチベーションがわかりやすかった。今一番大事なことをする。
天性の強さを軸にしていたから、きっと話を組み立てやすかった。
今年はそうはいかない、キャラクターの性格やバックグラウンドも少しぼんやりした状態で話が進んでいる。
我々視聴者は、マリちゃんと同じ目線で物語を見ているのかもしれない。
ゆいを掘り下げていくプロセスもこれから。現に今回も、ゆいの芯の強さを、戦う理由を説明するのに、新しく小さい頃のエピソードが登場した。
おそらくは、メンバー編成としては、ヒープリに近いのではないだろうか。正義感と芯の強さをもったピンク、努力で実力をつけたブルー、元気さをベースに伸びしろを秘めたイエロー。
食べ物という人類共通の話題をシンボルにしたデパプリだが、食べ物は非常に多様性があるから、1本太いメッセージを作ることは難しそうだ。したがって、今年のプリキュアは、食べ物以外のテーマも秘めているだろうことは想像がつく。
今後とも楽しみに見ていきたい。期待がとても大きい。

来週の予告を見ると、もしかしてまだ2人目は変身しなそうかも?それでいい。50のストーリー、序盤こそじっくり進めてほしい。春映画がなくなった今、変身を急ぐ必要はないのだ。

「この世で一番強いのは、誰かのために頑張る心なんだ」
これはしみる。最近、自分のエネルギーが自分の内側にこもっている気がしていたから。誰かのために頑張ることは簡単じゃない。だって見返りが得られないかもしれないから。そんなんじゃないんだよね。見返りなく誰かのために頑張れる人間は美しいと思う。自分はそんな人間になれるだろうか?
自分の所有物を全部取り去っていったら、そこに残るものは何だろう?それが生身の自分であり、誰かに貢献できる部分はそこから湧き出てくるエネルギーだと思う。自分はそれを見つけられるだろうか?探し当てられるだろうか?
簡単に見つかればいいのに。誰でも見つかればいいのに。なんか体温計みたいなセンサーがピピッて教えてくれたらいいのにな。
それはきっとお金よりも大事なもので、一生の仕事、生きがいになっていくと思う。
誰かのために頑張ることで、それが見つかるのかもしれない。貢献できるエネルギーが生きがいにつながるはずだから。